小型太陽光発電パネル市場に風穴を!

2012年 8月 23日 11 : 27 印刷する

携帯電話や小さな電気製品を充電できる小型の太陽光発電パネルを,パーツ店や雑貨店で見かけることがあります。

実はこの小型パネル,寿命が2年ほどしかなく,また発電量あたりの製造コストも屋根に載せるような大型パネルと比べて高いのだそうです。私たちの暮らしにおいては,こうした小型パネルはおもちゃであったり,おまけ的なものに過ぎないかもしれません。しかし,インフラの発達していない地域や,まだまだ貧しい生活を送る人々にとって,この小型パネルは数少ない電気を手に入れる手段なのです。

こうした小型パネルの価格や性能に疑問を持った二人の青年 Alex HornsteinさんとShawn Frayneさんは,その原因を探るべく,小型パネルの生産国である中国~東南アジアを旅します。そこで分かったのが,こうした小型パネルは手作業で製造されており,その価格の50%は製造コストにあること,そして15%が廃棄されるという歩留まりの悪さや,質の悪い封止剤が15年はあるチップの寿命を極端に短くしていることを突き止めます。

彼らは製造装置を自作して歩留まりと生産効率を上げ,さらにより良い材料を使うことで,これまでより30%安く5倍以上の寿命を持った小型パネルを製造することに成功しました。現在,より本格的に製造をするための出資を募っています。

「この小さなマシンで10億ドルの市場に旋風を巻き起こしたい」という彼らの意気込みに,少し胸が熱くなります。

http://www.kickstarter.com/projects/alex9000/the-solar-pocket-factory-an-invention-adventure

OPTO.TVニュース, ニュース / コラム

Comments are closed.