日本レーザー,超高画質サーモグラフィを発売

2012年 6月 7日 10 : 29 印刷する

日本レーザーはドイツJenoptik社製の新製品・超高画質携帯型サーモグラフィ「VarioCAM HD」の販売を行なっている。VarioCAM HDは独自の画素拡張機能(RE)により,最大2,048×1,538ピクセルの空間分解能を得ることができ,さらに50mK NETDの温度分解能も可能にする。通常モード(REを使用しない)では画素数が1,024×768ピクセルだが,最大30Hzでのリアルタイム温度計測が可能となっている。また,主に軍事用途などで使用されてきたレーザレンジファインダを標準装備し,これと連動した温度補正やフォーカス機能を搭載。さらに内蔵のGPSモジュールと連動した正確な地理座標情報取得機能も備えている。加えて,5.6型TFT-液晶ディスプレイと傾けが可能なビューファインダが搭載されている。主な用途は製造工程での血管検査・品質管理,建造物の外壁剥離・空気漏れ・水漏れの発見,予防保全メンテナンス,夜間の監視など。主な仕様は波長感度域が7.5~14μm,測定温度範囲が-40~1,200℃(オプションで2,000℃まで可能),ダイナミックレンジが16ビット,最大フレームレートが240Hzとなっており,価格は400万円前後としている。また,据付タイプのIR-TCM HDも取り扱っている。スペックはVarioCAM HDと同様となっている。

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