第3回ものづくり日本大賞 マクセルファインテック(株)
2012年 1月 24日 にアップロード
高い耐熱性と耐紫外線性という、光学材料として優れた特性を持つハードシリコーン樹脂。しかし成形時の粘度の低さと硬化後のもろさが、安定した連続生産を阻んでいた。いずれの問題もネックとなるのは、金型から製品を離型するためのエジェクタピン部分だった。試行錯誤の末、超音波による振動で製品を離型させることに成功。さらに金型以外の部分に振動が伝わるのを防ぐ免震構造、高温になる金型と熱に弱い超音波発振装置との断熱など、装置に様々な対策を施した。これによりハードシリコーンレンズの生産効率は飛躍的に向上。現在は、カメラ付き携帯のLEDフラッシュ用光拡散レンズが主な用途だが、自動車の灯火類などへの利用も期待されている。
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